その名のとおり、建設業の簿記です。建設業経理事務士の有資格者(3級は1998年度末で評価対象から除外)は、公共工事の入札にかかわる経営事項審査の評価対象になっています。
試験は級別に分かれており、日商簿記検定とそれぞれの級が同レベルとなっているので、建設業特有の知識を身につければ、スピード取得が可能です。 建設業経理事務士は、「建設業関係の取引」の分野が出題されるのが大きな特徴で、科目の使い方が違うだけで、あとは普通の簿記と原理は変わりません。また、出題傾向が決まっているため、簿記ビギナーでも比較的取得しやすいといえるでしょう。ただし、1級ともなるとそのレベルは高く、税理士の実務にも応用がきくとして、勉強する人も増えています。