日商簿記検定試験1級は、税理士、公認会計士などの国家試験の登竜門にもなっている難易度の高い試験となります。商業簿記、会計学、工業簿記並びに原価計算を習得し、財務諸表規則や企業会計の関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができることが必要になります。
商業簿記、工業簿記に、会計学、原価計算が加わり、会計に関するあらゆる知識を習得する必要があるので、計画的に学習していくことが大切です。 特に、単純に知識を詰め込む「インプット」学習だけではなく、知識を効率的に引き出す「アウトプット」のトレーニングが重要になります。日商簿記検定1級の商業簿記・会計学は、2級で学習した特殊商品売買の期中処理に加えて、その決算処理や、機械装置などのリース取引、ドル建て取引等の邦貨への換算方法(外貨換算会計)、連結財務諸表などの論点についての計算と、企業会計原則や商法・証券取引法などを前提とした会計理論のマスターがその学習内容となります。 1級の工業簿記・原価計算は、2級で学習した工業簿記をベースに、より深くより厳密な原価計算・差異分析・意思決定などを学習していきます。